糖尿病セミナーブログ

2014年9月 8日 月曜日

糖尿病療養指導士委員会からのお知らせです

「糖尿病療養指導士となって~この10年を振り返って~」

やまね病院 糖尿病療養指導士
責任者:看護師 滝本真由美


 糖尿病の治療には患者様の自己管理が大切です。糖尿病療養指導士(CDEJ)とは糖尿病に関する幅広い専門知識、療養指導の経験を持ち、患者様の生活を理解した上で適切な自己管理ができるよう支援する認定資格です。私は2004年この資格を取得し、CDEJとして活動を始めてから10年が経過しました。最初は資格を取るつもりはなく、糖尿病について知りたいという単純な思いで講習を受講したのがきっかけでした。しかし、学習していくうちにその内容の幅広さや奥の深さに驚き興味を持ちました。そして今後更に求められる資格であると感じ取得致しました。
 6年前に当院における糖尿病療養指導委員会責任者となり、不安もありましたが、他のCDEJやコメデイカルの協力もあり、またチームで取り組む事が出来たからこそ、現在まで活動を続けてこられたと思っています。また何より患者様から得たものは大きく、患者様と共に成長できた事を実感しています。
 私がこの10年間失敗し、試行錯誤を繰り返してきた経験から感じた事は、情報化社会の現代では、知識伝達型の教育だけでは限界がくるという事です。知識だけをてんこ盛りで用意しても消化不良を起こすだけで、次回から嫌気がさしてきます。そこで、糖尿病教室の中に体験学習型、患者参加型の企画を取り入れ工夫を凝らしてみました。例えば、試食会、自己測定体験、フットケア体験、合併症疑似体験、クイズ形式、超音波検査の実演など、患者様が少しでも一緒に参加できて楽しめる内容を心がけています。
 また、療養指導にどれだけ優秀なツールを使おうとやはり生身の人間にはかなわないということです、人間にしか出来ない事、それは「相手の話を聞く」という事です。患者様の「生活の仕方、様子、思い」を特別な関心を持って聞き患者様と共有し、しっかり向き合い心に寄り添う事で、基本となる信頼関係が構築されていきます。更に今までもたくさんの患者様と関わる中で、地域の病院だからこそ築けた関係や絆があることを痛感し療養指導に活かす事も出来ました。これはやまね病院だからこそ出来た事だと思い感謝しています。
 専門医である院長の指示のもと、私達はCDEJとして患者環境の変化に応じて迅速かつ柔軟に修正し、それぞれの専門性を生かしたチームアプローチを行う要の存在としての役割を担っています。糖尿病患者様にとっての目標は血糖コントロールを良くすることではなく、豊かな人生を最期の時まで送ってもらうことです。これからも患者様と向き合い続け、その方にとって最善の介入をしたいと願い今後も悪戦苦闘しながら、チームの仲間に支えられながら明るく前向きに頑張っていきたいと思います。その姿勢こそが長い療養生活を強いられている患者様のための「転ばぬ先の杖になると信じ、療養支援のための活動を続けて行きたいと思います。



投稿者 やまね病院

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