メタボリック症候群

メタボリック症候群について

メタボリック症候群について

日本人の三大死因はがん、心筋梗塞、脳血管障害ですが、心筋梗塞、脳血管障害を合わせた循環器病を一括りにすると、死亡率はがんに匹敵します。その循環器病の温床となるのが動脈硬化病変です。 高血圧症、脂質異常症、糖尿病、肥満の4つが揃うと、動脈硬化、すなわち心筋梗塞、脳血管障害という重大な疾患を発症し、死に向かう序曲が奏でられるという意味で死の四重奏とも呼ばれています。 すなわち生活習慣によって引き起こされる病態(高血圧症、脂質異常症、糖尿病、肥満症)を生活習慣病といい、この病態を一次予防の時点から予防することが急務とされています。 心筋梗塞、脳血管障害を引き起こす生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病、肥満)の発症には、近年、内臓脂肪が蓄積した内臓型肥満が関係しているといわれています。

肥満には二つのタイプがあります。

肥満には二つのタイプがあります。

内臓脂肪が蓄積していると、生活習慣病の危険因子のひとつひとつが軽度であっても、動脈硬化 が著しく進行していることがわかってきました。 内臓脂肪の蓄積(肥満)を中心とし、この危険因子が集まると、重大な心筋梗塞、脳血管障害などの循環器病疾患が10~30倍に上がることが分かってきっています。  この内臓脂肪を中心とした危険因子が集まった状態をメタボリックシンドローム(代謝症候群)と言います。 なお、日本においてメタボリックシンドロームは内臓脂肪症候群と呼ばれています。 最近日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準が作成されました。

おへそ周りの測り方

●測定部位:通常は臍部(おヘソの位置で)図ります。

●姿勢:両立ちを揃えて立ち、リラックスして腕を下げます。

●呼吸:呼吸は軽く吐いた後に図ります。

おヘソ周りは、空腹時に測定を行います。

メタボリックシンドロームの怖さ

メタボリックシンドロームの恐ろしさは高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の引き金となることです。
生活習慣病は動脈硬化を引き起こし、動脈硬化は脳梗塞、心筋梗塞といった命にかかわるような重大な疾患の原因となるため、日頃から適度な食事と運動で体重をコントロールし、メタボリックシンドロームを防ぐことが何よりの予防策といえるでしょう。

メタボリックシンドロームの怖さ

関連する病気 閉塞性動脈硬化症(ASO)

閉塞性動脈硬化症とは、動脈硬化の一種です。特に動脈硬化が全身(特に下半身)に広がって進行した状態をいいます。閉塞性動脈硬化症があると、血管が狭くなって血流が悪くなったり、つまってしまうことにより様々な症状となって現れてきます。
下記に症状を上げますが、初期症状は自覚症状が薄い場合があるため症状が重度になって初めてご来院いただく方も多いということが現状です。